AIとの効果的な対話法「ごめんね!メソッド」入門
イマイチな結果しか得られないと感じている方へ。シンプルな4ステップで、AIを楽しく効果的に活用できるようになります
息子はもうすぐ中学3年生になり、高校受験の年を迎えます。
彼はいつも、学校の勉強に縛られず自由に学び、好きなことを探究するタイプです。最近ハマっているのは、経営です。貪るように「ティール組織」という書籍を読んでいます(夜更かししてまで)。
親として、そんな彼の学び方を尊重し、支援してきました。将来、どんな人になるんだろう?と楽しみにしています。
しかし、高校受験となると話は別です。どうしても「受験勉強」という特殊な学習スタイルが必要になります。息子は「塾には通いたくない」「自分で考えて、自由に取り組みたい」と言い出しました。
そこで私は一計を案じ、Claudeの有料版を契約することにしました。AIを勉強のパートナーとして活用してもらえれば、「学び方を学びながら」受験勉強を楽しく、効果的に学べるという確信があります。
しかし、ここで問題がありました。
AIを、〇〇式や、神テンプレートを覚えて使ってほしくありませんでした。なぜなら、このようなハウツーから入ると、AI活用の幅が狭まってしまいます。例えば、「受験勉強に使えるテンプレート」を穴埋めして、コピペしているなら、受験勉強と変わりません。
新しい使い方を探究し続け、 「大人も驚くような創造的なAI活用法を発見してほしい」 と考えました。
そのために、ラーニング研究者としての経験、知識、誇りをかけて「探求するようにAIを使う」型を考案しました。それが、「ごめんね!メソッド」です。非常にシンプルかつ強力な方法です。
このメソッドは単なるノウハウではありません。最高の入り口で、使い続ける中で、想像もつかなかった世界への扉を開く鍵でもあります。
息子の将来のために考案した「ごめんね!メソッド」ですが、このシンプルな方法を様々な人に教えてみると、驚くほど好評でした。小学生から80代のシニアまで、みんな「こんなに簡単なのに、こんなに良い結果が出るなんて!」と喜んでくれています。
今日はそんな「ごめんね!メソッド」について、その方法を端的に説明します。
より詳しい解説や、理論背景など、深く学びたい方は、是非、オンラインコースをご受講ください。
「ごめんね!メソッド」の基本ステップ
「ごめんね!メソッド」は、次の4つのステップで構成されています:
ざっくりした依頼をする:詳細を考えすぎず、大まかな依頼をします
感謝する:AIの回答に「ありがとう」と感謝し、良かった点を具体的に伝えます
改善点を伝える:「でも、ごめんね」と言いながら、修正してほしい点や追加情報を伝えます
繰り返す:このサイクルを数回繰り返して、徐々に求める結果に近づけていきます
例えば、友人にロードバイク(スポーツ自転車)の魅力を伝える文章を書きたい場合で説明します。
(1) あえて「ざっくり」依頼する
いきなり正解が得られると期待せず、「ロードバイクを勧める文章を書いてください」とシンプルに依頼します。AIは一般的な紹介文を書いてくれます。
ポイントは「あえて」「わざと」、ざっくり依頼することです。
これによって、AIに、広い知識を使うように仕向けさせることを期待できます。
(2) 感謝し、良い点を探す
すぐに出力されるので、それを読みながら、まずは感謝をします。心の中で、「ありがとう!」と言っても良いですし、AIのプロプトに「ありがとう!」と書き込んでも良いです。
さらに、良い点を探しましょう!全然なくても、無理やり探してください。例えば、「たくさんの項目があるのって、ワクワクしますね!」などです。あるいは、「具体的に文章化されると、自分がほしいものがよく分かりました!」などです。
このように、良い点を与えることで「AIに、どの方向に進めば良いか?」を教えることになります。
ロードバイクの例だと、以下のようになりました。
"ありがとう!なるほど、爽快感、景色が楽しめる、健康面、コミュニティ、始めやすいっていうのを盛り込むと良いですね。"
(3) 改善点や、方向性を示す(ごめんね!)
AIに送信する前に、「ごめんね!」と心の中で言いましょう。書く必要はありません。そして、
「ごめんね、私の使い方が悪かったです」
「ごめんね、情報が足りなかったよね」
「ごめんね、全然違う方向で考えてほしい」
「ごめんね、文章が硬すぎるわ。フレンドリーにして」
など、改善点を考えます。
例えば、以下のようになります。カッコの部分は、書き込みません。
"(ごめんね、言ってないからわからないよね)私は素人で、ショップ店員ではなく、趣味としてロードバイクを始めた一人です。そして、友達を誘いたいと思ってます。Facebookで投稿しようと思っています"
という具合です。
すると、以下のように返ってきます。
(4) 繰り返す
あとは、出てきたものに対して、(2)感謝+良い点、(3)ごめんね!改善点 を検討し、それをメッセージにしてAIに渡します。
それを繰り返していくといくと、あれよあれよと、いい感じのものが出来上がっていきます。
諦めず「6回以上は、やり取り」してみてください。
なぜこの方法が効果的なのか?
AIによく働いてもらうためには、
意図・目的
文脈
情報
上記の3つを具体的、明確にする
が必要です。
詳しくは、「4つのポイントを意識すれば、AIをもっと効果的に使えます」の記事をご覧ください。
実は、「ごめんね!メソッド」は対話を通じて、この4つを実現するように設計されています。
AIの出力に対して、良い点や改善点を与えることで、意図目的、文脈、情報が付け加えられ、具体化されていくようになっています。
また、この対話は「問題解決アプローチ」のプロセスになっています。縦型探索といって、素早く「使えそうな答えへのプロトタイピング」を実行するプロセスになっています。
理論的な背景はしっかりさせていますが、気にする必要はありません。
私が教えてきた人たちは、そんなことを気にせず、どんどん使って、楽しんでいるうちに、上手に使うようになっています。
ご安心ください。
「ごめんね!メソッド」を完成させるために、必ずやってほしいこと
なお、「ごめんね!メソッド」は、3つのパーツでできています。
上記で説明した4ステップの対話方法
振り返り ←重要
まとめプロンプトづくりチャレンジ ←重要
残りの2つも、しっかり実行することが大切です。これをしないと、すぐ頭打ちします。一方で、この2つを実行すると、短期間で、一気に上達します。
以下、説明します。
(1)「振り返り」について
対話を終了したら、すぐに「振り返り」を行なってください。振り返りの目標は、シンプルです。
次やるなら、どうするか?
もし、同じことをするなら、どこを改善できるか?
を考えることです。
やり取りをざっとみて、「ここは、もっと明確に指示できたかも」などと振り返ります。あるいは、「このポイントがよかった」と指摘した部分について、「こんな点も追加で指摘できたかも」と振り返るのも効果的です。
このように、やり取りを「チラッと」振り返るだけで、意外にアイデアがたくさん浮かぶはずです。
もし、そのアイデアを実行してみたくなったら、試してみてください!先ほどとは、違う良い結果が得られる可能性があります。
(2) 「まとめプロンプトづくりチャレンジ」について
時々で良いので、「まとめプロンプトチャレンジ」をしてください。
「まとめプロンプト」と呼んでいるのは、「ごめんね!メソッド」を使って対話(複数の会話)を参考にして、「1回のプロンプト(指示文章)」で、近い答えに到達するものを作ること です。
要するに、「ごめんね!メソッド」での複数回のやり取り(AIの出力も含む)を分析し、それを1回の指示文にまとめる練習です。
手順は、以下の通りです。
対話の内容を参考に、「一発で結果に辿り着くプロンプト」を作る
新規のチャットを開き、(1)のプロンプトを試す
出てきた結果を評価する(「ごめんね!メソッド」を使った時の結果と比較)
改善点を考えて、何度かチャレンジし、望む結果を出せるプロンプトに近づける
自分なりの「学び」「発見」「気づき」を得る
このチャレンジを実行すると、具体的で、簡潔で、明確な、「意図・目的」「文脈」「情報」を一度に与える技能を磨くことができます。要するに「長いプロンプト」を書く能力を磨けます。
この能力を磨くことで、3つの使い方の「専門担当者AI」や「ブレーンor教師AI」を使いこなせる道が開けてきます。
重要なのは、「対話によって、良い答えが出せた時に、まとめチャレンジをする」ことです。
やり取りの様子というヒントがあり、目指すべき正解が既にあることで、学習が可能です。テンプレートを入れて、試行錯誤するのとは、学習効率が全く違います。
AIはあくまでツール
最後に大切なのは、AIはあくまでツールだということです。完璧な回答を期待するのではなく、思考や創造性を拡張するパートナーとして活用しましょう。
数値計算や複雑な論理的推論は苦手なことも多いので、「AIさん、あなたはそう考えたんだね!」と言いながら、内容を自身でチェックするようにしてください。
まとめ
「ごめんね!メソッド」はシンプルでありながら、AIとの対話を劇的に改善する方法です。特別な知識や技術がなくても、すぐに使い始めることができます。
最も大切なのは、AIとの対話を楽しむことです。完璧を求めすぎず、探求のプロセス自体を楽しみながら、少しずつAIとのコミュニケーション能力を高めていきましょう。
明日から早速、「ごめんね!メソッド」を試してみませんか?






うちの息子(小4)にもChatGPTが使えるように、息子のiPadにアプリを入れてあげたら、自然と使うようになってました。
中学受験は考えていないのですが、学び方を学べるようにはなって欲しいなと考えているので息子さんの使い方にとても興味があります。
息子はデジタルネイティブ世代ということもあり、音声のみの会話形式の方が好きみたいで、年齢的なものもあるのかもしれませんが、キャラクターアバターが喋るようなAIクライアントタイプのものの方を好む傾向がありますね。