ChatGPTや、Claude(クロード)などのテキストベースの生成AIを使ってみたい、あるいは、友達、家族、会社の同僚に使うように教えたい!と思う方は、是非、対話型で使う方法をお伝えください。
多くの方にとって「対話型」が取り組みやすく、使いやすいです。今回は、AIを使い慣れて、スキル・技能として身につけている方々が自然に行っている行動を、誰もが学べる形にし、「ごめんね!メソッド」と名付けた方法を解説します。
「🙏ごめんね!メソッド」は、3つから成り立ちます
3つの行動がセットになっています。
対話型で、AIを使う方法
4つの意識と振り返り
たまに実行してほしい「まとめプロンプト作りチャレンジ」
(1)の対話型で使う方法だけでも便利ですが、それだけではモッタイナイです。
せっかくなら、日々の仕事や、生活、勉学の中で対話型で使いながら「プロンプト(AIにメッセージを送ること)を書くスキル」を上げ続けることが大切です。
そのために、(2)4つの意識と振り返り、(3)まとめプロンプトづくりチャレンジも組み合わせてください。
この3つセットで実行することが大切!と、まずは覚えておいてください。
資料ダウンロード
以下に、実行方法をまとめた資料を用意しました。まずは、これを印刷するか、ダウンロードして保存してください。
(1) 「ごめんね!メソッド」の対話方法
具体的な手順
ごめんねメソッドは、以下のような手順で対話を行います。
ざっくりとした「質問」や「お願い」をする(ゼロショット)
AIから回答をチェック
内容を読みながら、「直感(印象、感じることなど)」「感情」に注意を向ける
直感や印象から、次どうしてほしいか?が導けたら、次のメッセージのアイデアとする
「ありがとう!」と、あえて感謝を述べて、
良い点、感謝できる点を探す
無理矢理でも探す
「でも、ごめんね!」と、言いながら
改善してほしいこと、違うと指摘する場所を探す
自分の至らない点(必要な情報を与えていないなど)を探す
プロンプト(メッセージ)を作って、返答する
例) ”ありがとうございます!(良い点、感謝できる点)。一方で(改善点、情報の追加など)”
自然な言葉遣いでOKです
「2に戻って」、上記のプロセスを複数回繰り返す
具体例
資料の中に「具体例」を書いているのでチェックしてくさい。
具体例を追加予定です
具体例を追加予定です
お楽しみに!
ポイント
回答の内容を理解しつつも、直感が大事です!人間は、全体像把握が得意です。また不確実な状況(この後どうなるか予想しづらい)でも、今までの経験から、どこに向かうと答えがありそうか?を推定できます。これが「直感」の役割です
最初の質問や、依頼はの「ザックリ度」は、調整してください。どれぐらいにすれば良いかは、使い込む中で試して、自分なりの結論を持つことが大切です
4つの視点(目的・意図、文脈、情報、これらを具体的・明確・簡潔)を意識しましょう。でも、完璧主義にならないように。あえて曖昧にすることも時には大切です
AIがしっかりと働くために必要な情報は、「対話を通じて与える」という考え方をしています。したがって、対話を数回は繰り返していくことが大切です
時には、最初から仕切り直しをしてみてください。その際は、先とは違う「最初のお願い、質問の仕方」をしてみましょう!
もちろん、慣れてきて「ある程度長いプロンプト」を書けるようになったら、より具体的な位置から対話をスタートしてOKです
理論的な説明
「ごめんね!メソッド」は、日々の様々なタスク(仕事、勉学、議論、思考の整理)に使うために作りました。ほぼ、どんなことにも使えます。
AIを初めて触る人で、事前にあれこれ知識を溜め込んでいる人は、意外に「最初のプロンプトに、悩んで、悩んで、なかなかスタートしない」ことがあります。ごめんね!メソッドを使えば、スタートが切りやすくなります。
また、多くの人が「ゼロショット」という方法で、AIを使っています。つまり、1回の会話で、特に例も与えず、いきなり答えを得ようとしています。AIに自分が望むような動作や、結果を出してほしいなら、例を与えることや、具体的な情報を与えることが必要です。
しかし、これらを最初の1回のプロンプトで与える(ワンショット、フューショットなどと呼ばれます)は、難しいです。そして、時間をかけて作ったのに、うまく動かなかった!となれば、長いプロンプトを書き直すことになり、使い勝手が悪いです。
目的・意図、文脈、情報を、具体的に与えたり、例を与えることを「対話によって行う」ことを目的にしています。AIは、相手からのメッセージだけでなく、自分が出力した内容も、次の会話のために使います。つまり、自分自身の出力も含めるて、次を生成することによって、プロンプトエンジニアリングで有効とされているテクニックが自然と使われるように意図して設計しています。
詳しい理論的背景を知りたい方は、オンラインコースを是非どうぞ!
(2) 4つの意識と、振り返り
「ごめんね!メソッド」を使う場合、最初のメッセージや、対話の中でのメッセージで「4つの視点」を意識すると、格段に質が変わります。また対話の回数も減らすことができ、ご自身が望むものが得られやすくなります。その4つは、以下のとおりです。
「意図・目的」: 最終的に何に使いたいのか、何が目的か、など
「文脈」: あなたの状況。経緯、あなたのプロフィール、顧客のプロフィール、状況など
「情報・データ」: AIが結果を出すために必要な情報(価格、商品名など)。また必要とする知識も含まれる。文脈と重なってくる
上記の1,2,3を「具体的」「明確」「簡潔」を意識して与える
例えば、最初の依頼で「英語を学びたい」とします。すると、以下のようになります。
(悪い例)「英語を学びたいです」
(良い例)「高校受験のために、英作文を学びたいです。現在、中学2年生までの内容は理解しています。」
上記の場合、目的・意図、文脈が組み込まれています。情報は与えていないので、AIが持っている知識を利用してもらうことになります。
対話をしている最中に「この4つを少し意識して、メッセージを工夫する」ことをしてください。また、対話が終わった後に、履歴をチェックしながら、
「もし次やるなら、どうするか?」
を4つの視点で考えてください。
地味なことですが、繰り返すと、一気にレベルアップすることができます。
(3) まとめプロンプトづくりチャレンジ
まとめプロンプトづくりは、時々実行してみてください。結構良いトレーニングとなります。
具体的な方法
まず、AIとのやり取りを見返します。AIの回答と、あなたのメッセージの両方から、言葉、文章、情報を取り出して、「複数の対話をスキップするできる長めのプロンプト」を作ります。
例えば、「プレゼンテーションのコツを教えて!」からスタートして、様々なやり取りをしたとします。その中で、あなたが「大学生に向けて、惹きつけるような授業のためのプレゼン」をするつもりなどを伝えているとしたら、AIが「テンプレート」を出力してくれていると思います。
このテンプレートと、対象の読者、あなたの目的などをまとめて、以下のようなテンプレートに仕上げます。
プレゼンテーションを作ってください。
- 聴衆: 大学生
- 時間: 15分
- タイトル: ・・・・
- 構成
- 惹きつけるストーリー
- ・・・
- ・・・のようになるかも知れません。
作れたら、新しいチャットを開いて「テスト」してください。あなたの望むような結果になるかチェックします。
既に「対話を通じて、答えを持っている」と思うので、あなたが目指したいゴールははっきりしているはずです。そこに、一回で到達できる、あるいは近いところに一気に進めるプロンプトになるように、何度か作り直してみましょう。
事例について
具体的な事例は、いずれ載せていきます!
お楽しみに
ポイント
まとめプロンプトづくりの時には、4つの意識をしっかり持ってください
AIに例を教えてあげると、よく働きます
例は1つだけでなく、複数を与えると、ニュアンスを汲み取ってくれます(フューショットテクニックと言います)
何度も使えるテンプレートを作るチャレンジもしてください。めちゃくちゃ、スキルアップできます
このようなチャレンジ段階になった時、様々なテクニックを学べる素地ができているはずです
理論的背景
プロンプトの具体性を自由自在に調整できると、AI活用の幅が広がります。はっきりとやって欲しいことが明確な場合は、長めのプロンプトで一気に先に進むことができます。一方で、思考を深めるような場合や、創造性を発揮する場面では、あえて「曖昧」に書くことも必要です。
このような調整ができるようになるには、長めのプロンプトを書く力が必要です。しかも、テンプレートをもらってくるのではなく、自分で書くことが必要です。
自分で書くトレーニングをするからこそ、他者のプロンプトを改良できます。また、昨今では、AI自体にプロンプトを書いてもらえます。このプロンプトを見て、どこが要求に合わないか?を判断できる力をつけることがとても大切です。
ということで「長いプロンプトを作るチャレンジ」は、今後の発展的な活用に欠かせません。
長いプロンプトを作る場合、「答えがわかっている状態」で、試行錯誤する必要があります。先に答えを知っていて(どんな結果が得たいかはっきりしている)、それに近づくものを探すという逆算をすることで、学習が起こります。
まとめ
「ごめんね!メソッド」は、すぐに覚えられて、すぐに使えて、効果的にAIを使えます。どのような問題にも、使うことができます。セールスレターづくり、プロモーションづくり、情報分析、勉学にも使えます。
ごめんね!メソッドでやっていることは、特別なことではありません。AIを使いこなし、フル活用している人たちがやっていることを、言語化し、誰でも習得できるようにしたものです。
一方で「習熟度によって、同じプロセスでも、スピードや、結果が違い」ます。
だからこそ、上級者と同じプロセスを使いつつ、素早くレベルアップできるように「4つの意識と、振り返り」そして「まとめプロンプトづくり」をすることが大切です。
また、レベルアップした時こそ、初心に帰って「直感」を大切にして、そこから次の方向を生み出す使い方をしてください。
おそらく、あなたの「直感」は、たくさんの経験を経て、以前よりも鋭くなっているはずです。
是非、広げてください
友達に紹介し、一緒に取り組んでみてください!
この「ごめんね!メソッド」を、是非試してみて、いい感じで使えたなら、周りに教えてください。人に教える時、人は最も学びます。
このページをシェアして、一緒にやってみてください。
オンラインコースあります
また、本格的に学びたい、深く理論的背景を学びたい!と思ってくださったなら、オンラインコースもあります。一度、覗いてみてください。無料視聴分で、動画解説をご覧いただけます。
ワークショップもあります
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一緒に広げてくれる仲間も、随時募集します
toiee Lab では、単なる「コピペノウハウ」ではなく、AIの本質を理解し、AIを使って創造的な仕事や、楽しく深く早く学ぶ方法、成果をあげ豊かに仕事をするためのAI活用などを目指し、様々なコース、ワークショップを設計しています。
これらを一緒に広げてくれる仲間も募集しています。
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