Substackに出戻りしたけど、回り道で学んだこと
Substack代替を作り上げる中で、今後につながる多くの学びを得ました。仕組みを知ることの大切さを改めて実感
実は、2週間前、私はSubstackを離れる決断をしました。
読者の方から「英語の表示が出て使いづらい」「人に紹介しにくい」という声をいただいていました。Substackアプリをインストールした方からは「知らない人の投稿通知が突然届いた。英語やスペイン語、中国語で、正直怖かった」という報告もありました。
さらに、SubstackにはAPI(プログラムから操作する仕組み)がありません。
私は普段からClaude(AIアシスタント)を業務のあちこちで活用しているのですが、Substackの作業だけは手作業が残り続ける。「もっと自動化できるはずなのに」というもどかしさが、ずっとありました。
よし、自分で作ろう。そう決めました。
本気で代替を作った
Astroという静的サイトジェネレーター、Cloudflare Pages、MailerLite、そしてClaude Code。これらを組み合わせて、ブログとニュースレターの独自プラットフォームを構築しました。
まず、初めて使う「Astro」というコンテンツマネジメントシステム(Static Site Generator)を、Claude Code を助手にして設定、運用できるようにしました。
さらに、以下のような仕組みも作りました。
画像の多い記事を効率よく作成・公開するワークフロー : 画像の名前、保存フォルダ位置、記事中のURL(パス)など気にすることが多くて大変。それを、全部、Claudeに任せられる仕組みを作りました
ブログ記事をHTMLメールに自動変換して、MailerLiteにセットする仕組み : 公開した記事を解析し、美しいHTMLメールを作成し、確認してくれる。OKを出すと、Mailerliteにセットする仕組み(Claudeのスキル)を作りました。作ってて感動しました
記事のアイデア管理から執筆までをAIが支援するツール : 深い対話から複数のアイデアを生み出し、それを管理することを、Claude Codeに任せる仕組みを作りました。私は「思考」に集中できるようになりました。


かなりいい線まで行きました。「これは本当に置き換えられるかもしれない」と思えるところまで作り込めました。
それでも、Substackに戻ると決めた
決め手はいくつかあります。
まず、まさかのタイミングでSubstackが日本語対応を進め始めたこと。読者からの不満の一部は、これで解消される可能性が出てきました。
そして冷静に考えると、Substackの強みは自作では再現しにくいものばかりでした。読者が自然に集まるソーシャルプルーフ。Substackを通じた書き手同士のつながり。秀逸な読者分析レポート。動画や音声も簡単にアップできる柔軟さ。
でも、最大の理由は別のところにあります。
「完全に同じか、それ以上のものを作ることは、技術的にはできる。でも、そこに時間をかけることは、読者にとっての価値を生む作業ではない。」
これに気づいたとき、戻る決断をしました。少し悔しかったのは正直なところです。でも、ビジネスの本質を見失うわけにはいきません。
この回り道は、無駄じゃなかった
Substackに戻ったからといって、2週間の取り組みが消えたわけではありません。むしろ、驚くほど多くのものが手元に残りました。
静的サイトジェネレーターの「仕組み」がわかった。 Astroだけでなく、同種のツール全般がどう動いているかを理解できた。今後、別の場面でサイトを作る必要が出たとき、すぐに対応できます。
ワークフロー分析の力がついた。 業務の流れを分解し、どこをAIに任せ、どこを自動化するかを設計する方法論が身についた。これはSubstackに限らず、あらゆる仕事に使えるスキルです。
HTMLメールの自動化ノウハウを確立した。 MailerLiteへのメール作成・セットという地味だけど時間のかかる作業を、大幅に効率化する方法を手に入れました。
そして何より、Claudeを活用したコンテンツ制作の仕組みが完成した。 これが一番大きい。
具体的には、こんなワークフローが回るようになりました。
記事アイデア作成支援:
「記事アイデアのために対話して」と依頼
自然と話が広がり、様々なトピックが花ひらく
「ここまでの対話から、記事アイデアを複数ピックアップして」と依頼
複数のアイデアが提示される
「保存して」の一言で、Craft(ノートアプリ)のデータベースに保存(事前に保存方法も全て仕込んでおく)
記事管理の自動化:
溜まったアイデアに対して「コンテンツカレンダー」にしてと依頼
今日の日付から、自動で公開日を設定(再設定も可能)
「書くべき記事を教えて」の依頼で、まだ書いていない直近の記事情報が提示される
「書くのを支援して」で、一緒に内容を考え始める
この仕組みは、Substackに戻った今もフル稼働しています。むしろ、Substackでの発信に集中できるようになった分、以前より質もスピードも上がりました。本質的なこと——何を伝えるか、読者にとって何が価値か——に集中できるようになったのです。
回り道に価値が生まれる条件
ここで正直に言うと、すべての回り道に価値があるわけではありません。
もし、「Astroの使い方」をただ手順通りになぞっていただけだったら、Substackに戻った瞬間、すべてが無駄になっていたはずです。Astroの操作手順は、Substackでは使えませんし、無関係です。
でも、そうはなりませんでした。
私のアプローチは、手順の暗記ではなく、「仕組み」の理解だったからです。
静的サイトジェネレーターがどういう原理で動いているか。ワークフローをどう分析すれば自動化しやすくなるか。AIにどう指示すれば業務の中で活かせるか。仕組みに注意を向けて、仕組みから理解するように学びました。
仕組みがわかっていれば、ツールが変わっても、文脈が変わっても、応用が効きます。
Astroで学んだことがSubstackの運用に活きます。「仕組み」のレベルで理解していれば、可能です。
そして、深い学びを引き起こしたのは「目的をはっきりさせ、そのために何を学ぶか?」という、私たち人間にとって「自然な学び方」をしたからです。
Astro入門という書籍を買って、前から順番に読みながら、「言われてた通りに手を動かす」のではなく、
「こんなことを実現したい。そのためには、何を学ぶ必要があるか?」
を分析し、必要なことを「仕組みを意識して」学ぶ。
この「自然な学び方で、仕組みを意識して学ぶ」ことで、自由に作れる範囲が増えていきます。この意識が積み重なると、大きな違いになります。
このような学び方は、すべての経験を「使い回せる資産」に変えてくれます。
仕組みは楽しい!
仕組みを知ること、構造を知ること、周辺の知識を知ることは「面白い」です。好奇心をそそられるし、何よりも「前よりも世界がよく見える」気がします。もちろん、奥深さも、さらに感じます。そして、ワクワクします。
私たちは、もっと「ワクワクする学び方」をすれば、もっと多くを学び、成長できます。もちろん、何歳になっても。
リベハブを通じて、あなたと「仕組みの探究」の楽しさを、分かち合っていきたいと思います。
今回得た仕組みは、今後、共有していきます!




