Claudeと1時間で、顧客管理システムを作った話
知識ゼロでも、ビジネスが回る仕組みが手に入る時代
今回は、Claudeを使いこなすことで「こんなことまで可能なの!」と驚いてもらえる実例ができたので紹介します!
特に、個人事業主・ソロプレイヤー・一人企業として働いている方には、刺さる内容だと思います。
先に、何を作ったか?というと、
Claudeの「Airtableコネクタ」を使って、顧客管理、顧客フォロアップシステムを1時間で作った
ということです。
友人からの相談
先日、旧友から連絡が来ました。
長年、介護士として施設で働いてきた女性で、私と同じく3人の子どもを持つお母さんです。子どもたちが小学生になったことを機に、職場から深夜勤務も要請されるようになりました。
「仕事にはやりがいも誇りもある。でも、このままでは家族との時間が守れない」
——そんな葛藤の末、彼女は施設を辞める決断をしました。
ただ、介護の仕事を手放したわけではありません。
以前から利用者に喜ばれていた「介護美容」(訪問ヘアケアや爪のケアなどのサービス)を個人事業主として自分のペースで提供していくことを選んだのです。自由に働ける、でもお客様一人ひとりをしっかりフォローしたい。そのためには、システムや仕組みが必要だと感じていた彼女は、私に相談をしてくれました。
私はこういう人間です
少し自己紹介をさせてください。
私は大学で博士号(情報学、人工知能関連)を取得した後、研究者を経て起業しました。システム会社を立ち上げ、設計から実装、さらにマーケティング・集客・顧客管理の自動化まで手がけた経験があります。今もさまざまなビジネスの仕組みを自動化しながら活動しています。
友人からの相談を聞いたとき、私の頭に真っ先に浮かんだのが「Claude + Airtable コネクタ」でした。機会があったら、試したい!と思っていました。
なお、Airtableとは、普通の人が「データベースを作成し、自分の仕事アプリ」を作るWebサービスです。
友人が欲しかったもの
整理すると、彼女の要望はシンプルでした。
顧客一人ひとりのカルテを作って管理したい
どんなメニューを提供したかの履歴を残したい
前回の施術から1ヶ月が近づいている人や、誕生日の人をすぐに把握できるようにしたい
「これは、Airtableを使えばできる」と確信しました。
準備は驚くほど簡単
まず必要な準備は、たった2ステップです。
Airtableのアカウントを作る(無料でスタートできます)
ClaudeのコネクタでAirtableを接続する
以上です。
コードを書く必要も、設定ファイルを触る必要もありません。この2ステップで、ClaudeがAirtableを直接操作できる状態になります。
Claudeがデータベースを設計する
友人のビジネス概要と「やりたいこと」を、以下のような指示しました。
Airtableでシステムを作りたいです。まずは、データベース(テーブルの設計)を提案してください。
- 友人が、介護美容のビジネス(個人事業主)を始める予定
- 顧客管理(氏名、住所、連絡先、誕生日、カルテ、施術履歴)をする
- コンタクト管理(前回の施術から1ヶ月経った人や、誕生日が近い人の通知を受け取る)
どんなことを、あなたに伝えたら良いですか?すると、介護美容に詳しいSEのように「こんなことを教えてください」と例を出してくれました。この例が、非常に秀逸で驚きました。特に驚いたのは、顧客が「自宅にいるのか、施設にいるのか?」を登録する設計をしたことです。これは、介護美容ならではの設計です。
そこで次に、以下のように回答しました。
今回は、試作、コンセプトテストがメインなので上記の項目を、
あなたが任意で選んで、DB設計を考えて、Airtableに作成を開始してください。しばらく考えたのちに、Claudeは、Airtableコネクタ経由で、自動でテーブル(お互いが関連する表)を作りました。
Airtableの操作を覚える必要がありません。データベースのリレーション(テーブル同士の関係)を深く理解していなくても大丈夫です。これは、本当にすごいことだと思います。
なぜ Airtable なのか
「NotionやGoogleスプレッドシートではダメなの?」と思う方もいるかもしれません。
Airtableが優れているのは、本格的なデータベースとして設計されている点です。
Notionが「ドキュメントにデータベース機能を追加した」ツールだとすれば、Airtableは「データベースをUIで使いやすくした」ツールです。
テーブル同士のリレーション(たとえば「この顧客の施術履歴をすべて引っ張る」といった操作)が直感的に設定できますし、後から分析や自動化を組み込んでいくときの拡張性が段違いです。ちょっとしたシステムを作るなら、Airtableに軍配が上がります。
顧客管理・予約管理・売上分析など、ビジネスの成長にともなって活用の幅が広がっていく、そういう性質のツールです。
テストデータも一瞬で
システムを作ったら、「実際にどう見えるか」を確認したくなります。でも、テスト用のダミーデータを自分で入力するのは、意外と面倒な作業です。
「架空の顧客データを入れてテストできる状態にして」と依頼すると、自然な名前・年齢・施術履歴などを持つテストデータをサッと作ってくれました。
実際の動作感をすぐに確認できるのは、開発のスピードを大幅に上げてくれます。
「1ヶ月経ちそうな人」をすぐに確認できる画面を作る
Airtableには「インターフェース」という機能があります。データベース(テーブルの集まり)を直接触らなくても、自分専用のダッシュボードや閲覧画面を作れる仕組みです。
Claudeのコネクタはこのインターフェース機能にも対応しているため、そのまま依頼できました。
「前回の施術から1ヶ月が近い人、もしくは超えてしまった人を一覧で確認できる画面を作って」
すると、必要なフィールドの追加(データベースの修正)も同時に行いながら、ダッシュボードを作成してくれました。架空データも追加して、見た目の確認まで完了。
顧客一人ひとりを、しっかり把握できる
さらに、顧客全体を俯瞰するビュー、顧客一人ひとりの詳細を確認できる画面も整備しました。コメントを残す機能もありますし、スマートフォンからもアクセスできます。
これらは、Airtableの機能によって実現できます。しかし、これまでは、
仕事を分析する
必要な機能を厳選する
必要なデータを選択する
データベースとして定義する
データベースを作成、設定する
データベース同士を関連させる
データを閲覧するためのページを作成する
という操作や、仕組みを学ぶ必要がありました。それらを、Claudeが代わりに行ってくれるので、一気に「自分専用の顧客管理システム」を作れる可能性が高まりました。
実際、誰でも作ることは可能です。
友人の反応
完成したところでスクリーンショットを撮り、LINEで送りました。そもそも相談自体、LINEで軽くやり取りしただけです。
返信は「え、すごすぎ……!!」でした。
驚いてくれたのは機能だけではありません。「使った時間はトータル1時間くらいだよ」と伝えたら、それにも驚いていました。「システム開発ってもっと大変なものだと思ってた」と。
これから広がる可能性
今回作ったのは、あくまでも「土台」です。ここからさらに、CoworkやClaudeのスキル機能を組み合わせることで、自動化の幅が一気に広がります。
たとえば——
自動リマインダー: 施術から1ヶ月が近い顧客に、Gmailから自動でパーソナルなメールを送る
定期チェック: 毎朝、フォロー対象の顧客リストを自動生成する
顧客分析: 人気メニューの傾向や、リピート率をデータで把握する
Airtableにデータが蓄積されていくほど、分析の精度も上がっていきます。「ビジネスが自分のことを教えてくれる」感覚です。
この可能性を手に入れるために
ここまで読んでいただいて、「やってみたい!」と思った方もいるかもしれません。ただ、一点だけお伝えしたいことがあります。
こういった活用を実現するには、ハウツーよりも「本質の理解」が先です。
AIの仕組みをある程度理解していること。自分のビジネスの要件を整理して伝える力。そして、仕事のやり方をシンプルに再設計する視点。これらが土台にあって初めて、Claudeは本当の力を発揮します。
これらの力は、4D Framework(Delegation・Description・Discernment・Diligence)として体系化されています。
現在準備中の「Claudeマスター講座」では、コネクタやスキルの仕組みを理解したうえで、実際のビジネスに活かすところまでを「具体事例を共有すること」でカバーします。
今日ご紹介した内容も、1つの例として登場しますので、お楽しみに!








顧客管理システムをclaudeとコネクタを使って作るってすごく面白そう。
個人事業主なんで刺さりました。
作ってみたいなぁ。
少し前にクロードで貸切バス事業の許可や許可の更新時の法令試験の過去問のデータベースをclaudeに作ってもらいました。
ただそのデータベースをどう活かしていこうかはまだ考え中ですw